自己否定が癖だったと気づいたとき、
次に出てきたのは焦りだった。
「じゃあ、自己肯定感を上げなきゃ」
本を読んで、
動画を見て、
“自分を好きになる方法”を探した。
でも正直に言うと。
私は、上げようとすることに、また疲れていた。
「私は価値がある」
「私はそのままでいい」
そう言い聞かせても、
心の奥では小さな声がささやく。
「いや、でも現実はうまくいってないよね」
「また続かなかったよね」
ポジティブになれない自分を、
また責めていた。
自己肯定感を上げようとして、
できない自分を否定する。
それは、形を変えた自己否定だった。
あるとき、ふと思った。
どうして私は、
“上げる”前提なんだろう。
ゼロかもしれない。
マイナスかもしれない。
でも、
無理にプラスにしなくていいんじゃないか。
もし、自己肯定感を上げる代わりに。
「これ以上、自分を削らない」
それだけでいいとしたら?
うまくできなかった日も、
何も生産できなかった日も、
ただ疲れて横になっていた日も。
責めない。
評価しない。
分析しない。
ただ、「今日はこうだった」と置いておく。
私は、急に自分を好きになれたわけじゃない。
今も、時々揺れる。
でも少なくとも、
“無理に好きになろうとしなくていい”
そう思えたとき、
少しだけ呼吸が楽になった。
前回の記事その自己否定、本当にあなたの声ですか?では、自己否定が“性格”ではなく“環境が作った癖”かもしれないという視点を書きました。
自己肯定感は、
上げるものじゃなかったのかもしれない。
削るのをやめたら、
自然と戻ってくるものなのかもしれない。
今はまだ、信じられなくていい。
でも、
今日これ以上、
自分を責めないでいられたなら。
それだけで、十分だと思う。


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