「もう無理」
本当は、何度もそう思っていた。
朝、体が重くて起き上がれない日。
職場に向かう途中で、胸の奥がざわざわしていた日。
人の言葉が、やけに刺さって抜けなくなった日。
それでも私は言えなかった。
「もう無理です」と。
言ったら終わる気がした。
弱いと思われる気がした。
迷惑をかける人になる気がした。
だから、笑っていた。
大丈夫なふりをしていた。
まだいける、と自分に言い聞かせていた。
でも、本当はもう限界を超えていた。
あのとき無理をしていたのは、
根性があったからじゃない。
「我慢するしかない」と思い込んでいただけ。
小さい頃から、
空気を読んで、
迷惑をかけないようにして、
波風を立てないようにしてきた。
「もう無理」と言うことは、
わがままじゃなかったのに。
それは、自分を守る言葉だったのに。
今ならわかる。
限界を感じるのは、弱さじゃない。
ちゃんと自分の心が教えてくれているサインだった。
もし今、
あなたが同じように言えずにいるなら。
どうか、せめて心の中だけでも言ってあげてほしい。
「もう無理だよね」って。
それは逃げじゃない。
それは甘えじゃない。
それは、生きようとする力だ。
もし今、仕事で自分を責めているなら、
仕事がきつかった理由は、能力不足じゃなかったも、読んでみてください。


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