転職回数は、傷の数じゃなくて、生き延びた証だった

回復の途中

履歴書を書くたびに、
ため息が出る。

職歴の欄が、長い。

「また辞めたの?」
「続かない人なんだろうな」

そんなふうに思われるんじゃないかと、
いつもどこかで怯えていた。

私自身も、そう思っていた。

――私は続かない人間なんだ、と。

でもあるとき、ふと考えた。

あの場所で、
あの空気の中で、
あの人間関係の中で、

本当に私は「怠けて」いたんだろうか。

違う。

限界まで、やっていた。

我慢もした。
努力もした。
自分を押し殺して、合わせようとした。

それでも、心や身体が壊れそうになったから、
離れただけだった。

転職回数は、
逃げた回数じゃない。

壊れ切る前に、
自分を守った回数だ。

続かなかったんじゃない。
守ったんだ。

あのときの選択がなければ、
今ここでこうして考える余裕もなかったかもしれない。

履歴書の行数は、
傷の数じゃない。

生き延びた証だ。

そう思えたとき、
少しだけ、自分を責める声が小さくなった。

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