「転職が多い=ダメ、は本当か?」
「能力不足じゃなかった」
そこまでは、もう腑に落ちてきた。
それでも残るのが、
転職が多い自分=何か問題がある人なんじゃないか
という感覚だった。
実際、選考でそれを理由に断られたこともある。
だから余計に、
「やっぱり私は続かない人なんだ」と
結論づけたくなってしまう。
でも、ここも一度立ち止まって見直してみた。
私が仕事を辞めてきた理由を
時系列で並べてみると、
「飽きた」「逃げた」ではなかった。
体に無理が出た。
痛みを我慢しながら働く状況だった。
心が常に緊張していて、回復する余白がなかった。
続かなかったのは、
私が弱かったからではなく、
続けられる条件が揃っていなかったからだった。
それなのに、
転職回数という「結果」だけを見ると、
背景は全部消えてしまう。
世の中は、
「続けた人=正解」
「辞めた人=忍耐不足」
みたいな単純な物語が好きだ。
でも現実は、そんなに平面じゃない。
無理をして壊れなかった人もいれば、
壊れる前に離れた人もいる。
後者を選んだことは、
本当に“間違い”だったんだろうか。
今、私は仕事をすぐに決めていない。
見学を重ねて、条件を確かめて、
身体の反応をよく見ている。
昔の私なら、
「早く決めなきゃ」
「また空白を作ったらダメ」
そうやって焦っていただろう。
でも今は違う。
続かなかった過去があるからこそ、
次は“続けられる条件”を先に見ている。
これは後退じゃなく、修正だ。
転職が多いことは、
失敗の証じゃない。
合わない場所から、
何度も自分を引き戻してきた記録だ。
その見方ができるようになった今、
ようやくスタートラインに立てた気がしている。


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