長い間、
私は自分の癖が嫌いだった。
すぐに謝ること。
空気を読みすぎること。
何かあると、自分を責めてしまうこと。
「またやってる」
「いい加減、直さなきゃ」
そうやって、
何度も自分にダメ出しをしてきた。
でも、あるとき視点が変わった。
その癖は、
私を困らせるために生まれたんじゃない。
あの環境で、
あの状況で、
生き延びるために必要だった反応だった。
不機嫌な空気を察知するのは、
身を守るため。
先に謝るのは、
衝突を避けるため。
自分を責めるのは、
これ以上傷つかないため。
それらは全部、
「間違った性格」じゃなく
当時の最適解だった。
問題だったのは、
癖そのものじゃない。
環境が変わったのに、
反応だけが置き去りになっていたこと。
今の私は、
もうあの場所にいない。
でも体は、
まだ古い地図を握りしめている。
だから反射的に、
あの癖が出てくる。
それを
「またダメだ」と切り捨てなくていい。
まずは、こう言ってあげる。
「ここまで、守ってくれてありがとう」
直すのは、
それからでいい。
もし「私が悪い」という声の正体が気になる人は、
その声がどこから来たのかを、前の記事で静かに辿っています。
→ 「『私が悪い』は、私の声だった?」


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